長時間座ると、腰にどれくらいの負担がかかるかご存知ですか?

立っているときの腰椎椎間板への圧力は約100%ですが、実は座り姿勢は立ち姿勢より腰への負担は増えるんです。座り方によっても腰への圧力は異なります。

①立っているとき(100%)

立っている状態では、腰椎椎間板にかかる圧力は100%です。

②背筋を伸ばして座るとき(約140%)

正しい姿勢で座っても、立っているときに比べて腰への負担は約40%増え、圧力は約140%になります。

③猫背で座るとき(約185%)

背中が丸まった猫背の姿勢では、椎間板への圧力がさらに増加し、立っているときの約185%に達することがあります。

このように、座っているときは立っているときよりも腰に大きな負担がかかります。
特に悪い姿勢で座ると、腰痛や椎間板ヘルニアのリスクが高まります。正しい姿勢で座り、定期的に体を動かすことが大切です。

座る時間と腰への負担の関係

短時間の座位(1時間以下)

短時間座っている場合、椎間板への圧力は約140%~185%です。しかし、1時間以内であれば、短い休憩を挟むことで負担を軽減できます。

長時間の座位(1時間以上)

1時間以上座ると、腰への負担が増えます。これは、腰を支える筋肉が疲れて姿勢が崩れやすくなるためです。
– 1時間以上座ると、圧力は200%近くに達することがあります。
– 2時間以上座ると、圧力は220%~240%

皆さん「若いから大丈夫」「腰は痛むけど生活できているから大丈夫」「腰は常に痛むから慣れた」など思っていませんか?
私は腰・首専門の病院に勤め、沢山の患者様をリハビリしてきました。
大抵の患者様が軽い腰痛から手術することになっていました。それは腰痛を放置しているからです。

腰部に関する手術は年々増加しています。
これは日本の高齢化社会も関連してますが、腰痛や腰部の問題を抱える人が増えているためです。
大まかな数字として、例えば日本整形外科学会のデータによると、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対する手術件数は年間で約10万件前後になるとされています。

腰痛改善には1日5分!欲を言えば1日10分のセルフケアを!

1日使い果たした身体を毎日コツコツ、短時間でもセルフケアするだけで上記のリスクは減らせます。
また次回も腰痛、セルフケアについて投稿致します。お楽しみに。